看護師として働いていると患者トラブルが毎日絶えず起こります。
病院は大きいところから小さいところまでありますが、患者とのトラブルはその場その場で解決できるものではなく、様々な所に浸透していく恐ろしいものです。
患者トラブルにはどのようなものがあるのでしょうか?
影響範囲は想像以上!看護師の患者トラブル6選
看護師の患者トラブルはクレームや患者の勝手な行動がほとんどですが、そこからどんどん色々なことに影響して大きな出来事に変わっていってしまいます。
患者トラブルによる看護師のストレスは非常に大きいものです。そんな患者トラブルでよくあることをご紹介します。
①看護師を天使だと思い込む変態
看護師のことを白衣の天使だと信じ切っている男性患者は、過剰にナースコールを押して看護師の気を引こうとしたり、寝れないなどと嘘をついて夜な夜な看護師がいるところを徘徊したり等様々なトラブルを起こします。
なかには、ボケているふりをしてセクハラをしてくるひどい患者もいます。
患者がトラブルを起こしかけたときに厳しく怒ったり注意したりすると、看護師はもっと優しく接しろと怒る患者もいるほどです。
②担当看護師を飛んで医師にチクる
トラブルを良く起こす患者は、トラブルの常連になっていますので看護師も厳しめに接することが多くなります。
もとはと言えば患者がトラブルを起こしたからそれ以上患者を危険な目に合わせないようにとしっかり声掛けをしているだけなのですが、そんな看護師を見て「怖い」「いじめる」などという声を漏らす患者も少なくありません。
そうした結果、担当看護師ではなく他の看護師や診察の際の担当医師などに直接、さも自分が被害者かのように報告する患者もいます。
病院内はちょっとしたことでも看護師間の人間トラブルが非常に起きやすいので、患者からクレームが来たとなれば嫌な噂話の格好の餌食になりますので、これは非常に厄介な問題です。
③患者の勝手な行動で報告書
入院生活はけして自由なものではなく、ストレスもたまりやすい環境でトラブルも起こりやすいです。
ですが、身体の悪いところを治すために病院にいるわけですから、治すために必要な条件は守ってもらわなければ意味がありません。
喫煙禁止とされている患者が病室を抜け出して喫煙していたり、トイレに行くと嘘をついて病院を抜け出してみたり、点滴を勝手にぬいてしまったりとその事例は様々ですが、担当看護師は患者が何かトラブルをおこした時、かならず報告書を書かなければいけません。
どんなに看護師が声掛けをしていても、患者が約束を破ってしまうことで担当看護師が責め立てられます。
④他の看護師のとばっちり
自分が抜けたときにたまたま患者を看護師が患者に変なことを言ったり、受け取り方によっては良くも悪くも変わってしまうような言葉を発してしまったりした場合、次に自分と会った患者さんから自分が問いただされトラブルになることもあります。
また、ベテラン看護師で患者が男性の場合は、若い看護師が変わりに一度でも来れば「あの若い人」といって気に入ってしまい、自分に対しての対応が雑になったり、若い子のいうことしか聞かないと言い張る人も居ます。
逆に、女性の患者であれば男性看護師を気に入ってしまい、若い看護師は安心できないと見た目だけで判断されてしまうこともあります。
自分がいけない時に変わりに行ってもらうことは有り難いことなのですが、築いてきた患者との人間関係が壊れてしまうようなトラブルが起きてしまうのは悲しいものです。
⑤担当医師とうまくいかない
患者によっては、担当医師が気に入らないこともあり看護師に不満や愚痴をこぼすこともあります。
患者が不満や愚痴をこぼしているとき、それを報告したり他の看護師に相談したりしますが、その時の話し方や伝わり方によっては医師の事を患者と一緒に悪く言っていると捉えられてもおかしくありません。
そういった場合、医師から「お前の方が仲がいいんだから」となげやりにちょっとした何かを任せられることがあったり、他の看護師たちの間で「先生とうまくいってないよね」と噂されることもあり、担当医師と患者が上手くいかないと、それがトラブルの芽となってどんどん広がっていってしまうのです。
⑥不自由な入院生活の八つ当たり
不自由な入院生活にストレスを感じすぎた患者は、周りの患者や看護師などに八つ当たりをしてくるときがあります。
病人という立場で絶対的に優しくされる存在にある患者の立場は絶対的で、明らかに意識のある状態での嫌がらせなども言い方によっては正当化されてしまう状態も多くあるのが病院です。
他の患者とトラブルを起こされてしまえば、被害を被った患者やその親族から病院内にクレームが入り、トラブルの渦はどんどん広がっていきます。
いかがでしたでしょうか?看護師は、患者トラブルが毎日何十件も起きてその処理をしつつもメインとなる医療行為に責任が生じ、さらに陰湿な人間関係をも抱えなければならない非常に大変な仕事です。
そんな中でも、病院という場所ならではの患者トラブルは大きなもので、そのほかの要素にも大きく影響を及ぼしてしまうのです。