美容部員は華やかそうなイメージとは裏腹に、日々切実な悩みと葛藤しながら働いています。女性なら一度は憧れる美容部員という仕事には、美容部員ならではの独特な悩みがたくさんあります。このコンテンツではその中でも代表的な悩み5つをピックアップしています。一体どんな悩みがあるのでしょうか?
ギャップありすぎ! 美容部員の悲痛で切実な悩み5選
美容部員と言えば、清潔な制服、キレイに整えたお化粧と髪型、美やトレンドに敏感な「キラキラ女性」、そんなイメージを持つ方が多いでしょう。しかし華やかな表舞台の裏側では日々色々な悩みが渦巻いています。そんな美容部員の悩みをご紹介します。
①足が臭くなる、むくむ
美容部員は一日中立ちっぱなし、しかもほとんどの場合はヒールを履いています。足はパンパンになり臭いもどんどんこもっていくため、終始足のトラブルが絶えません。仕事が終わって帰る時、朝に比べて足が何倍も太くなっている…玄関で靴を脱いだ瞬間、ふわりと悪臭が漂う…美容部員はそんな悲しい悩みと日々闘っているのです。
②ノルマが過酷
当然と言えば当然ですが、企業の予算があり店舗の売上目標があれば、美容部員一人ひとりにもノルマが課されています。美容部員はほとんどの場合、かなり厳しいノルマが課せられていると言われています。自腹を切らざるを得ないということもざらにあり、経済面での余裕が少ないという悩みがあります。「○○強化月間」とされ、時には信用できない商品やあまり好きでない物をひたすら売らなければならないこともあります。そんなことは関係なく割り切ってお客様にオススメできるようになるまでは、長い月日や経験が必要です。憧れやミーハーな精神だけで美容部員になると痛い目にあうと言われるのは、このノルマの厳しさが大きな理由です。
③客対応にうんざりする
サービス業に共通して言えることですが、お客様の中には色々な人がいます。クレームばかりつける人、からかいや誹謗中傷の言葉を浴びせる人、散々悩んで来て全く買わない人、無理難題を言う人…毎日、様々な人を相手にする仕事だからこそ出てくる悩みがあります。そんな中でも美容部員に限ったイライラ・悩みも多く存在します。アイシャドウやリップの色を混ぜて使う客や品番通りに戻さずごちゃごちゃに置いて帰る客、美容部員のことを「高給取り」と思い込み嫌味を言う客などもいます。美容部員はそうした迷惑行為に対して、誰かを責めることも嫌な顔をすることもせずに、せっせと対応していかなければなりません。客対応によるストレスの蓄積もまた、美容部員の大きな悩みと言えます。
④ハードルが高い
美容部員はその職業柄、人一倍ハードルが高く設けられています。美容部員というだけで、少しでも失敗や欠点があると「美容部員のくせに」という目で見られます。また美容部員とは言え一人の人間なので、体調が悪くなることも当然あります。ましてや女性は周期によって、便秘になったり肌が荒れたり、訳もなくイライラしたりしますよね。そんな時も「美容部員なのに…」という軽蔑の目で見られることがあります。美容部員というだけでハードルが上がり、365日常に美を保っていなければならないという他人の目は、潜在的であってもプレッシャーになります。「スキンケア商品を紹介している時、荒れている肌をじっと見られる」「説得力ないわよと、心ないことを言われる」など、美に近いこの仕事だからこそ傷つく瞬間が多くあります。美容部員は、毎日説得力を保てる訳じゃない! という心の声を押し殺していることでしょう。
⑤女の世界故のギスギス感
美容部員はまさに女の世界です。同僚も上司も部下もお客様も、接するほとんどの人が女です。化粧や髪型をうるさく注意される、生理による体調不良は受け入れられない、陰湿なイジメを受けるなど女性同士ならではのギスギスした世界観も悩みのポイントです。内部での不和が接客にも表れ店舗全体の雰囲気にも繋がりかねないので、面倒な上司が店長の店舗などはとても大変な思いをすることになります。女の世界にしかない独特の悩みも、美容部員にとって大きなストレスです。
いかがでしたでしょうか? 女性社会の中で「美」に関わるという大きな特殊性があるが故に、美容部員の悩みは特殊で切実です。華やかに見える美容部員たちは、実際とのギャップに葛藤しながらも日々ハードな仕事をこなしています。体力や根性、嫌なことも受け流せるタフな精神が必須の職業と言えるでしょう。